がんと3ヶ月娘と私 ~AYA世代の闘病日記~

2018年8月に腎細胞がんと背骨への転移と診断(ステージⅣ)。とあるAYA世代の会社員の明るく楽しい(⁉)日々の生活を綴っていきます。

QOLの向上に向けて

自己紹介はこちらhttps://kurorotomo.hatenablog.com/entry/2019/02/06/222144

不思議な身体と対話の日々

自分の身体について最近つくづく思うこと。身体は改善していない(むしろ悪化している)のに身体の使い方は非常に上手くなったと思う。身体の使い方と言うのは健常者は想像しにくいと思うが例えば、立ち姿勢において左足にこれ以上重心を掛けると痛くなる、という具合にこれ以上動かすとダメな境界線があってそれに触れない範囲内で動かすイメージ。病気をして最初の頃はどうしても健康体の動きが脳から離れず「痛い、痛い」を星の数ほど経験した。そして半年程経ち、トライアンドエラーでようやく板に付いてきた。

治ってないのに動けるようになる。正確には痛みを避けながら動くのでより動けるようになる、と言ったところだが不思議な感覚

不思議なことは他にもたくさんある。太ももやお尻の筋肉が付けばもっと歩けるようになるはず。そういうアドバイスをもらって、実際にトレーニングをすると可動域を広げることが出来た。しかしレーニングで力の入れ方を少し間違えるだけで足の神経を傷付けて逆効果だったり。昨日は調子が良かったけど急に今日はベッドから動けないという日もあったり。

まるでスポーツのトッププレイヤーの様に繊細な身体。こうすれば絶対というものが無く、自分の身体と対話する度に不思議というか奥が深いなぁと感じる

しかし、いつまでも分からないでは困るので、日々こうしたら調子が良かった/悪かったを記録して分析する。その繰り返しで少しずつ理解していくしかないと思うのです。

引越しの検討

QOLの向上に向けて

上述の通り身体の使い方を改善することが出来、例えば外出先のバリエーションも増えてきた。しかし、外出するにも玄関から合計6段の階段があり外出に対するハードルは高いまま。散歩するにも妻の助けを借りる必要がある。流石に歩行器を使っている以上、身体の使い方ではどうにもならない。せめて自分一人で散歩にでも行ければ

これが、引越しを考えるきっかけだった。ただ、裏の理由もあって一言で言うと生活費を下げたいということ。プロパンガスの3人世帯だが先月は1.5万超えとガス会社がメーターちょろまかしてないかと疑うレベル。家賃もやや高めなので見直そうかということになった。

新築物件の罠〜現地現物の大切さ〜

早速、賃貸住宅サイトで検索開始。家賃とか築年数・立地場所などの条件は別にあるが、上記のQOLの改善という目的を満たす条件としては以下の通り。

  • アパート1階、又はエレベーター有り。
  • メゾネットはNG。
  • トイレ : 便器の正面にドアがある。
  • 玄関 : 歩行器を置くスペースがある。

そうすると、名古屋市に良さげな新築のアパートがヒットする。その他家賃なども問題ない。しかし、未竣工なので現地での確認は出来ない。今は3月。新規の契約も多い時期。他の客に取られてしまっては住むことは出来ないため気持ちは焦る…(^_^;)

はやる気持ちを抑えて次にとった行動は不動産会社への設計図面の取り寄せ。ネットに間取り図はあったものの実際に歩行器や大物家具が想定通り入るかの確認が必要だと判断。現物が無い状態で出来る現地現物とは図面を見ることだと思いダメ元で問い合わせると意外にもOKして見せてくれた。

素人ではあったが図面から何となく形をイメージすることが出来る。なるほど建物内の構造に問題はなさそうだ。しかし、外をよく見ると何か違和感が…。平面図しか無いので分かりにくいが、駐車場から建物の基礎の間に高さ約80cmのギャップが!しかも、階段!危ない、危ない。今よりもQOLが悪化する物件を契約するところだった。

今回の勝因は(図面で)現物確認したこと。当たり前の事をしただけだと思うが、基本は大事ということを身に染みて感じた出来事だった。

こんなに便利な世の中になっていたとは

自分が読書と言えば、いつも工学の専門書。こんなんだから、こんな変な人間が出来上がったのだろうと思う。自己啓発本や仕事とは直接的には関係のない経済なども興味はあったが、今読むべき本はと考えるといつも専門書を手に取ってしまう。

ところが、今は休職中で時間があるためジャンル選択の自由度は非常に高い。Amazonのランキングや動画での紹介を観て、幅広く読みたい本はリストアップしてみた。

そうすると次のアクションは本を借りる。市の図書館で検索するとリストアップした本のほとんどが置いてある。ナイスぅ〜。

自分が住むの市の面積は広く、市の図書館まで車で1時間以上掛かる場所もある。そこで、市内数十カ所に図書の貸出・返却が出来る拠点を作った。ネットの予約システムを使えば、自宅に近い拠点まで図書を運んできてもらえるという仕組み。拠点は歩いて3分の場所。こんな便利なシステム使わない手はない。

こういうシステムがある市町村はいくつもあるかもしれない。もっともっと便利な世の中になるのを祈ると同時に、たくさん本を読んでより一般教養を身に付けていきたいと思う。

 

**********************************************

2019/3/16の治療・検査

・インライタ(抗がん剤) 5mg×2回

**********************************************