がんと3ヶ月娘と私 ~AYA世代の闘病日記~

2018年8月に腎細胞がんと背骨への転移と診断(ステージⅣ)。とあるAYA世代の会社員の明るく楽しい(⁉)日々の生活を綴っていきます。

一進一退の自分を見つめて思ったこと

自己紹介はこちらhttps://kurorotomo.hatenablog.com/entry/2019/02/06/222144

“友人との食事会に行くぞ”の巻

1月28日。

昨日は大学での親友の家族数組で集まって友人宅で食事会だった。その話を書いておきたいと思う。

まず、結論から書くと食事会は欠席した。参加を決めてからはその日を楽しみにしていただけに残念な気持ちだった。何故、欠席したのかというと当日の自分の体調が良くなかったから。

最近はショッピングモールも行けたし、1/24には知事選挙の期日前投票にも行けたので食事会も何とかなるだろうと思っていた

とは言っても、まだまだ不自由の身。だから事前の動きのチェックは入念に行った(つもり)。例えば、友人宅には玄関からの段差がどうだとか、横になるためのマットレスを敷くスペースはあるかとか。今回家にお招きする友人からも駐車場を確保してもらったりその他色々助言してもらう等、相当気遣ってもらったと思う。そして前日には着ていく洋服を決め、事前の準備は整えた。あとは自分と娘の体調次第かな。娘は相変わらず元気で「こんにちは」と呼びかけるとコックリ頷いてくれる。明日もその調子で頼むよ、何て思いながら。

そして肝心の自分はと言うと足腰の調子が良くない。先日、歩行器無しで歩いて大喜びしていたが、

未来に向かって歩き始めた日 - がんと3ヶ月娘と私 ~AYA世代の闘病日記~

ここ数日になって歩行器有りでも痛みが出始めていた。さらに食事会前日は歩行器にがっつり身を寄せる歩き方をしても左すねと左の腰部・臀部がビリビリ電気が走るように痛い。こんな時に屈んだり立ち上がったりするのに顔をしかめずにはいられない。

「ああ、こんな所を友人に見られたら心配かけてしまうなぁ」

そんな不安を抱えたまま就寝。翌朝、回復を期待して第一歩を踏み出すが明らかに昨日より悪化。日頃の行いが悪かったのだろうか。泣く泣く友人に欠席の連絡、という運びになった。本当に今回参加の友人には申し訳ないと言う気持ちでいっぱいです。心配の体調は1日経って少しマシになってます。

自分を何度見つめてもよく分からない

何度も同じ事を書くが、この病気になって自分自身を見つめる時間が激増したがそれでも自分が分からないという事が多々ある。こうやったら痛みが治まるというパターンや方程式があっても時間が経てばその式が変わっている。だから、リハビリするにも筋トレするにもどこ鍛えれば良くなるのか?逆に鍛えすぎたから悪くなったのか?コレ!といった指南書が無い感じで混乱する。だから自分の回復度合は一進一退を繰り返す。そんな自分と付き合っていて偶に楽しい面もあるが、基本的には嫌ですね。

毎日の痛みや状態を統計的な分析*1をすれば解明するのかもしれないが、何となくそんな単純な事では無い気がする。

とは言え原点に立ち返ると、この日記をつける主目的は日々の行動などを振り返り将来に活かす事だったハズ。

はじめに ~ブログ開設にあたって~ - がんと3ヶ月娘と私 ~AYA世代の闘病日記~

だから、今さらではあるが毎日の記録をつけるようにしたい。それがこの日記何でしょ?と言うツッコミはごもっともだが、このスタイル、正直まぁ毎日は続かない*2だから、簡易的に毎日の記録をする方法を考える。今考えているのは、体調を表す複数の項目を5段階評価みたいに定量的にして記録するというもの。例えば以下のような感じかな。

  • 血圧    : ★☆☆☆☆
  • 心拍    : ★★★★☆
  • 睡眠    :★★★★☆
  • 食欲    : ★★★☆☆
  • トイレ : ★★★★★
  • だるさ : ★★★☆☆
  • 痛み(歩行):★★☆☆☆
  • 痛み(安静):★★★★☆

区切りがいいので、項目をしっかり決めて2月から運用開始します。また、展開しようと思います。

がんである事を告白する人

先日、所属している草野球チームの監督に久々にコンタクトした。用件はとてもヒョンな事ではあったがコンタクトを取るかどうか正直悩んだ。

がん患者は知人・友人や会社の人とのコンタクトをするかどうか迷うことはあると思う。友達から「実は私、癌なんです」と言われたらどう思うか。その場は「頑張れ、応援してる」と声を掛けるだろうが、会話が終わった後にあいつ可哀想だなと突き放される様な怖さが自分にはある。要するにうわべだけのエールっていうやつ。もちろん、うわべだけじゃなく本気で応援くれる人はたくさんいる事も分かっているのに。でも、やはり自分ごとのように応援して欲しい。ワガママだけど。

草野球の監督に結局連絡したのは、その方がそれだけ当事者の様に思ってくれるって信頼できたからだろう。本当は少し疎遠になってしまった地元の友人や会社の同僚などみんなにもがんである事を伝えたい。しかし、上記の様な怖さと信頼とがぶつかり合い葛藤したままでいる自分に気づいた。もちろん、「余計な心配掛けたくない」という気持ちも強い。

 

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2019/1/28の治療・検査

・ヴォトリエント(抗がん剤) 3錠

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*1:SQCみたいなやつ?確か、重回帰分析とか言うやつだったかな。「血圧」「心拍」「睡眠時間」のような複数の要因(説明変数)で「足の痛み」「吐気」などの結果(目的変数)を示すとかそんな奴だった気がする。ハイ、完全に余談です。

*2:この文章でもスマホだからか1時間以上掛かってる。投稿してもフィードバックある訳でも無いし…と言い訳してみる。