がんと3ヶ月娘と私 ~AYA世代の闘病日記~

2018年8月に腎細胞がんと背骨への転移と診断(ステージⅣ)。とあるAYA世代の会社員の明るく楽しい(⁉)日々の生活を綴っていきます。

生き方を見直す

自己紹介はこちらhttps://kurorotomo.hatenablog.com/entry/2019/02/06/222144

9月28日。

生き方を見直す

最近、体調があまり良くなかったので、久しく更新できていなかった。特に、夜になるにつれ元気がなくなるらしい。できるだけ、昼間に日記を書くようにしようか...

更新を怠ったためにネタが溜まったので、少しずつ吐き出していきたいと思う。

名古屋を中心に活動しているがん患者の会にめぐみの会というものがある。定期的に患者が集まって音楽コンサートをしたり、がんを治した元患者さんとの座談会など色々な活動を行っているようだ。

まだ、それに入会してはいないがリハビリの先生がボランティアとして活動に参加しており、紹介があったので興味はあるといったところ。

そのリハビリの先生がめぐみの会の代表の織田英嗣さんを紹介してくれた。紹介といっても、面着で会ったとかではなく、著書というかコラムのようなものでだが。

まず、織田さんの紹介だが12年前にステージⅣの食道がんになり5年生存率30%以下と宣告されたが、食事療法と生き方を見直して見事に回復された方である。以下にリンクを貼っておく。

https://www.meguminokai.net/ホーム/会長-織田英嗣プロフィール/

印象的なのは、生き方を見直したことでがんになる前よりも健康になり

がんになって本当に良かった!

と書いてあったこと。

この生き方を見直すとは何かというものを書き始めると少し長くなるので割愛するが、簡単にまとめると自分は何のために生きているのか?と根本的なところから自分見つめなおしたということ。

当たり前のように仕事をし、知らぬ間にストレスを溜め込んでいた事に気づき、思い切って退社。ストレスを排除することで心から病気を治したというエピソードを織田さんは語りつづっていた。

正直、心だけでは病気は治せないと思う。ただし、病気になるにしても、病気から回復するにしても心の部分が大きなウエイトを占めているのはそうだろうなと思う。

振り返ると確かに、自分も仕事である程度のストレスは受けていただろう。元々がんになりやすい身体つきだったのかもしれないが、このような病気になったのは外的要因もあったのかもしれない。

織田さんのコラムを読んでの自分に対する最大の命題、

「自分は何のために生きているのか?」

それに立ち向かう時が来たようだ。

ちなみに、「自分のため」とか「家族のため」とかが答えではなく「何を目標にして生きているのか?」と問われていると理解している。がしかし、すぐには答えは出なさそうな気がする。

治療経過について

昨日、27日に8月頭から始めた放射線治療抗がん剤治療の効果を見るためにCTを撮影した。結果は以下の通りで、改善した点と悪化した点に分けられる。

【改善した点】

腎臓がんの大きさが小さくなっている。

・骨転移により欠損した骨が一部回復している。

【悪化した点】

・腰の圧迫骨折に加え、背中部分の背骨が新たに圧迫骨折している。

【その他】

・新たにがんが転移している部位は認められない。

まず、抗がん剤のヴォトリエントを8月から飲み続けていて途中、肝機能障害(総ビリルビン値が異常)で服用を中止するなどがあったが、腎臓がんの大きさが小さくなっていることから一定の効果が認められた。

主治医からは、腎のがん細胞の顔つきが通常の患者さんと違うと言われていて抗がん剤が効かないかもというフラグが立っていたのだが、見事に跳ね返してくれたようだ。

さらに、骨転移による欠損についても抗がん剤に加え骨を強くする薬(ゾメタ)を併用することで回復傾向が見られた。と言っても、全体の30%が欠損していたとすると、その1割の3%が埋まり欠損部位が27%になったかなというレベルだが。

この結果については、100点とまではいかないが、結果を聞く前は最悪がんの進行が止められれば御の字と思っていたので、それをベースに考えると十分合格ラインに達していると思う。

ただし、不安材料としては圧迫骨折の部位が増えていたこと。7月末に撮ったCTでは腰の部位のみに圧迫骨折が見られたが、今回背中の部分にも圧迫骨折が新たに見られた。

何故サポーターを着けなかったか

正直、痛み止めで痛みをコントロールしていたので全く気が付かなかったが、痛みが無いことをいいことに少し乱暴に身体を扱ったのかもしれないと反省している。

というのも、転院前のA病院に入院していた時に、腰・背骨を守るためのサポーターを特注で作っていたにもかかわらず、普段の生活では装着しなかった。(主にリハビリ時しか装着していなかった。)

そのサポーターというのも、脇の下から腰までを頑丈なプラスチック素材で型取ったもので、さらに、腰が安定するように背中の縦ラインには強靭な2本の金属が打ち付けられている特注品。

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安定性はバツグンだが、ベッドで寝るときなどに装着していると2本の金属が背中を押さえつけるのでそれはそれで痛い。

ということで、普段はつけていなかった。それは反省し看護師さんと相談した結果、サポーターを作ってくれた業者と話し合いをしてサポーターを修正してもらうことで進めてもらうことにした。

反省、そして反省

ここまでは、ただの報告なのだが、今日の朝、妻から長文のLINEが入った。

要するに、今回のような結果が得られたのも周りの人の応援があったから。感謝をしなさい。それと、食事を我慢してバランスよくとるなど頑張ったよ。という内容だった。

確かに改善の方向に向かっているのも、周りの人の応援のおかげだと思っている。ただ、そこまで身を削るような思いで努力したかというと、がんの栄養となる甘いアイスをたまにせがんだりとまだまだそうではないと思っていた。

そんな自分を逆に頑張ったと称える妻。本当にスマンと思った。

そんなふがいなさに朝ベッドで涙をこぼしていたら、グッドタイミングで看護師さん現る。辛い時ってあるよね~と話を聞いて慰めてくれたが、そんな自分はまだまだ心が弱いなと思った。

病気からの回復そして仕事復帰に向け、やれることはまだまだたくさんある。甘ったれずに、コツコツと努力せねばと誓った。

 

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2018/9/28の治療・検査

・ヴォトリエント 3錠

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