がんと3ヶ月娘と私 ~AYA世代の闘病日記~

2018年8月に腎細胞がんと背骨への転移と診断(ステージⅣ)。とあるAYA世代の会社員の明るく楽しい(⁉)日々の生活を綴っていきます。

オプジーボの投与開始!

自己紹介はこちらhttps://kurorotomo.hatenablog.com/entry/2019/02/06/222144

5月13日。

昨年7月末に入院して4ヶ月も滞在した病院なので、新鮮な感じはしない。それだけ病院での生活習慣が身体に染み付いていたという事でしょう。入院は基本的に苦ではないが、今の4人大部屋での他3人からのいびきのオルゴール攻撃は何とかして欲しい。お隣さんは睡眠外来行った方が良いのではと不安になるほどの頻度・音量です。

いよいよ今日からオプジーボ

この抗がん剤治療ができるのも色んな人々の努力があってこそ。感謝の気持ちを忘れずに今日の治療に臨んだ。

治療は2週間に1回。約30分掛けて点滴。

点滴量は124ml。体重に合わせて変わるみたい。副作用が出る人は肌が痒かったり、吐き気、だるさなどあるらしい。この辺りの情報は公式にリリースされているものを一度まとめて書いておいた方が良さそう。

抗がん剤オプジーボの点滴前は妙に緊張した。担当医から何度も副作用が出るからねと脅されていたので。コップ1杯分の透明な液体なのに薬価は約30万円。ポタポタ落ちる液の1滴1滴を見つめながら無駄にこの1滴はいくらなんだろう?*1なんて思いながら終わるのを待った。点滴当日時点では副作用らしい症状は見られず一安心。それはそれでちゃんと免疫細胞が活性化してないのでは?と不安になるが。

とりあえずの速報はこんな感じです。

自宅療養の半年間を振り返って

先日、半年ぶりの入院をした。節目でもあるので自宅療養した半年間を振り返ってみたいと思う。

半年で身体にどのような変化が起きたか?その変化と因果関係のありそうなことを挙げていきたい。因みに主従関係は独自の予想なので全くアテにならないことだけご注意を。

  • 主な身体の変化
  1. 骨の痛みが増大(肋骨、背中など上半身)
  2. 筋肉量が減少
  • 変化による結果
  1. 体重が減少(66kg→52kg)
  2. 杖で歩けなくなる
  3. 平静時の心拍数が増大(60bpm→90bpm)
  4. 平熱が下がる(36.5℃→35.5℃)

といった感じだろうか。自分にとって難しいのは、筋肉量を増やそうと運動をすると骨の痛みがすぐに出てくるので、骨の痛みが出ないような運動と運動量を調整しなければならない事。実際は調整というほど洒落た事は出来ていなくて、4月は外出→2,3日寝込む→外出→2,3日寝込むを繰り返しただけ。それでは筋肉もつかないか…理想を言えば痛み止めを沢山飲んででも毎日やりたいところではあるが。

入院してからの気づき

約半年ぶりの入院で気づいた事がいくつかある。そのいくつかの気づきについて纏めると「不勉強が自分を苦しめていた」という事。

2018年11月に退院してから、2019年5月まで自宅療養を続けた。その間、良かれと思ってやった事がことごとく裏目に出る。そんな事があった。

良かれと思って裏目に出た事

  1. ベッドをとにかく柔らかくした
  2. 痛みを我慢して痛み止めの量を減らそうとした

1に関して言うと、自分は寝たきりなので出来る限り、病変のある背中に負担を掛けたくない。そこで導入したのが、エアマットトゥルースリーパー

エアマットは過去の日記で紹介済。

初めての外来診察にて - がんと3ヶ月娘と私 ~AYA世代の闘病日記~

トゥルースリーパーは、ShopJapanがテレビでめちゃくちゃ宣伝している低反発マットレス

トゥルースリーパーだけでも十分柔らかいが単独使用だと少し硬く感じられたので、エアマットに重ねて今年の3月末から使っていた。

マットに横たわった時の感触は非常に良く背中への負担もかなり少ないと感じた。しかーし、長時間使うと起き上がる時が怠くて辛い。これは身体がマットに沈み込むため寝返りが打ちにくく身体が固定され続けるからだと推測する。

対して、病院のベッドのマットレスは少し硬い。看護師に聞くところによると、マットが柔らか過ぎると血流が悪くなるからある程度硬いマットレスを使うとのこと。メカニズムまでは理解出来ていないが非常に参考になった。

2の痛み止めの量・頻度に関して下記の本にも詳しく書かれている。オピノイド系の痛み止めは我慢せずに飲むことが大事。

がん疼痛治療薬まるわかりBOOK

がん疼痛治療薬まるわかりBOOK

 

頭では分かってはいるが、麻薬と聞くとどうしても怖くて本能的に節約してしまう。飲んで痛みが落ち着くと、飲んで良かったといつも思うんだよね。

もし、これを読んだ人で医療用麻薬だからと言って痛みを我慢している人、またそういう自覚が無くても1日の中で痛くて辛い時間が長いのではという気持ちが少しでもあれば、1度主治医や緩和ケアチームと相談して欲しいと思う。

 

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2019/5/13の治療・検査

抗がん剤治療(オプジーボ:124mg 1回目)

・ゾメタ(骨を強くする薬:100mg 9回目)

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*1:無駄に計算したら1滴約100円という結論に至った。こうして考えると意外と割安!?ミネラルウオーターと比較しちゃうと超高額だけど。