がんと3ヶ月娘と私 ~AYA世代の闘病日記~

2018年8月に腎細胞がんと背骨への転移と診断(ステージⅣ)。とあるAYA世代の会社員の明るく楽しい(⁉)日々の生活を綴っていきます。

自分の病気についての勉強

自己紹介はこちらhttps://kurorotomo.hatenablog.com/entry/2019/02/06/222144

冬恒例の会社のイベント

12月2日。

とうとう今年も師走の12月。当たり前だが師走という言葉とは裏腹に自分は忙しくない。今日は会社の駅伝大会。毎年、選手だけで4000人超、観客入れると3万人を超えるマンモス大会。これを生きがいとして仕事してる人もいると言われるビッグイベント。病気する前はこのイベントを仕切る事務局の部代表をしていたので今年も無事終わったのかなぁ…と気になったりする。

自分が所属する部署は駅伝強くて、昨年は約400チーム中10位。10位以内は翌年のチームのゼッケン番号が昨年の順位になる。その他のチームは3桁番号が割り当てられるので、10位以内は目立つしキリのいい目標となる。インターネットで順位速報が見れるので随時自宅で順位を確認していたが結果は11位。10位以内に入れず残念ではあったが立派な成績。選手ならびに関係者の方々、お疲れ様でした。ちなみに、アップダウンの激しいコースで30.5km全7区間を3分13秒/kmで走っていたみたいで改めてレベルの高さに驚いた。

自分の病気関連のリマインド

自分の話に戻すと、退院してからのネタが当然のごとく減っているのだが、今日は自分の病気に関連する事を、自由に書いて自分用のリマインドとしておきたい。

腎細胞がん

成人の腎臓に発生する悪性腫瘍のうち約90%が腎細胞がんです。本邦における腎細胞がんの罹患者数は年間7,437人、罹患率は10万人あたり11.8人とされています。

引用元:https://jp.gsk.com/jp/media/press-releases/2014/01-p1000830/

ヴォトリエント

ヴォトリエントとは

日本で2012年に製造販売承認された分子標的薬。一般名はハゾパニブ。根治切除不能または転移性の腎細胞がんに対して投与。開発した製薬会社はイギリスのGSK社。(グラクソ・スミスクライン社)

奏功率*1・無増悪生存期間*2等は下記引用を参照。

何の治療も受けていない人を対象に試験がなされました。
対照薬はスーテント®です。
奏功率はヴォトリエント®で高く、統計学的に有意差が認められました。(ヴォトリエント®で31%、スーテント®で25%)
無増悪生存期間はヴォトリエント®で8.4ヵ月、スーテント®で9.5ヵ月で有意差はありません。
全生存期間はヴォトリエント®で28.3ヵ月、スーテント®で29.1ヵ月で有意差はありません。

引用元:http://www.shikoku-cc.go.jp/hospital/guide/class/urology/cancer/jin/treatment/

分子標的薬とは

近年、がん細胞と正常細胞の構造の違いやがん細胞の増殖のパターンなどが徐々に明らかとなってきています。がん細胞において、その特徴となっている部分、すなわち増殖や進行に関係する分子をターゲットにして開発されたのが分子標的薬です。理論的には、がん細胞にだけ作用して、正常細胞への影響は少ないはずです。しかしながら、実際にはこれまでになかったような副作用が出現し、中には重篤な副作用も発症することがわかりました。2008年に分子標的薬が本邦でも認可されましたが、それまで転移のある腎がんの治療は、インターフェロンなどの免疫療法しかありませんでした。免疫療法の有効率は低く、生存に関する有益性も少ないままでしたので、分子標的薬の出現により転移のある腎がんの治療は大きく様変わりしました。現在、腎がんに対しては6種類の分子標的薬が使用可能です。

引用元:http://www.shikoku-cc.go.jp/hospital/guide/class/urology/cancer/jin/treatment/

この分子標的薬の進歩により以前は腎細胞がんは手術により切除するのが主流だったが、現在は分子標的薬と切除に優位差はそれほどないと病院の先生から説明を受けた。実際は、病気の進行度や患者の健康状態など様々な情報からどの治療が良いか判断されるが、自分の場合は骨転移がかなり進行しているので分子標的薬が選択された。

ヴォトリエントの安全性(副作用)について

ヴォトリエントの副作用の種類は、他の分子標的薬と比較して多い。下記引用の中で自分に発現している副作用は、「肝機能障害」「高血圧」「疲労」「毛髪変色(→既に消滅)」の4つ。その他、引用にない症状は肌荒れ・皮膚の乾燥

腎細胞がん患者を対象とした海外第III相試験(VEG105192試験)および日本も参加した国際共同第III相試験(COMPARZ試験)において、本剤を投与された844例中(日本人29例を含む)795例(94.2%)に臨床検査値異常を含む副作用が報告されました。その主なものは、下痢451例(53.4%)、高血圧361例(42.8%)、疲労324例(38.4%)、肝機能障害296例(35.1%)、悪心286例(33.9%)、毛髪変色278例(32.9%)、食欲減退244例(28.9%)、味覚異常184例(21.8%)、嘔吐181例(21.4%)、手掌・足底発赤知覚不全症候群175例(20.7%)でした。

引用元:https://jp.gsk.com/jp/media/press-releases/2014/01-p1000830/

まだまだ、まとめたい事はたくさんあるので別枠でそういうの作ろうか。作れるのかな?調べとこう。

 

ブログの公開について

この日記は現在、身内と友人のみの限定公開となっているが、ワードマネジメントや体裁などを整えた上で限定解除するか迷い中。理由を完結に書くと、仲間を増やしたいから。ちょっと周りに意見を求めて賛同が得られれば限定解除の準備を進めていきたい。どうでもいいけど、限定解除って運転免許みたいやな。あー、MT車欲しいな〜。嫁さんAT車限定解除してくれんかな〜。ハイ、本当にどうでもいい話でした。

※2018年12月に限定解除し一般公開に切り替えました。

 

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2018/12/2の治療・検査

・ヴォトリエント(抗がん剤) 休止中

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*1:奏功率: あるがん治療法を患者に用いた際、その治療を実施した後にがん細胞が縮小もしくは消滅した患者の割合を示したもの。治療法の評価の基準として用いられ、奏効率20%以上の場合に効果があるとされる。

*2:無増悪生存期間: 腫瘍が悪化せず、薬の効果がある期間