がんと3ヶ月娘と私 ~AYA世代の闘病日記~

2018年8月に腎細胞がんと背骨への転移と診断(ステージⅣ)。とあるAYA世代の会社員の明るく楽しい(⁉)日々の生活を綴っていきます。

自宅療養を始めて

自己紹介はこちらhttps://kurorotomo.hatenablog.com/entry/2019/02/06/222144

11月24日。

 

ブログの更新頻度が落ちてきているが、

自宅療養の生活も慣れてきたのでそろそろ頻度を

上げていきたい。

 

さて、退院して自宅療養になって約1週間。

バタバタしたところもあったが、

ようやく色々落ち着いてきた。

 

自宅療養になって良かったこと、悪かったことあるが、

それらについて書き残していきたい。

まずは悪かったこと。

 

1. 家の中の移動

これは話が長くなるので、詳しくは末尾の

(※)の部分に分けて書いておく。

簡単に書くと、屋内での移動用に入院中練習していた

松葉杖や4点歩行杖。それらは実用シーンでの

腰のダメージが思いのほか大きく、

使い勝手が非常に悪いことが分かった。

そのため、新しく歩行器を買ったよという話。

 

 

2. 会話

担当の先生や看護師さん、リハビリの先生、

掃除のおばちゃんに周りの患者さんなど

何だかんだで毎日家族以外の人たちと話をする機会が

あったが、自宅療養では家族だけ。

家族との時間は増えたのは嬉しいが、

外とのコミュニケーションが無くなって

ある意味悲しい。

 

今の時代だからこそ、SNSを活用するのは

コミュニケーションを増やす1つの手段かなと思う。

ただ、会社からは傷病欠勤中なんぞにそんなもの

やるなよと止められてはいるのだが。

 

 

悪かった点は主に上記の2点。

その他にも担当医とのコミュニケーションが減るので

例えば抗がん剤の一時中断の判断が遅れるとかの

問題があるが、現状実感している悪い点は上記の

2点となるだろう。

 

逆に、自宅療養にして良かったこと。

これは挙げればキリが無いが、思いつくだけ

項目のみ挙げると、

 

1. 家族との時間が増えた

2. 周りの患者に気を遣わなくてよい

3. 妻の料理(リクエスト可)

4. 自宅だからリラックス出来る

 

これらが良い点に挙がるのは当たり前かもしれないが、

これら良い点のストレス低減への貢献は非常に大きい。

ストレスが減り、余裕が持てた所で自分磨きの時間を

作ろうと早速手筈を整えているところ。

色々考えた計画を近々書き残したいと思う。

 

 

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(※)家の中の移動

今の自分が持っている移動スキルは、

①4点歩行杖 ②松葉杖 ③歩行器 (歩行車)

の3つ。

全て入院中のリハビリで練習したのである程度

扱う事が可能。自宅はアパートだが、③の歩行器

(正確には歩行車と呼ぶらしいがここでは

歩行器とする)は基本的にサイズが大きいので、

狭いアパートでは使い物にならないと

退院前に言われていた。

そして、退院前にお試しで自宅に帰り、

①4点歩行杖と②松葉杖の両方とも問題無く使える

事を確認。万全の体制だと思っていた。

 

しかし、これが大きなミス。

実際、自宅でトイレで用を足して、さあ4点歩行杖で

ベッドに戻ろう…としても、1歩も歩けない。

魔法にかけられた様に全く動けないのだ。

 

お風呂も同じ。

お風呂に入りに行くまでは良いが、

お風呂に入ってからベッドに帰ろうとしても

トイレと同じく全く動けない。

 

何をミスしていたか。

それは2つあって、1つは退院前のお試しの移動で

腰のコルセットをした状態で確かめた事。

もう1つは、お風呂・トイレで長時間座ることによる

腰へのダメージを考慮していなかった事。

 

入院中は、リハビリで4点歩行杖、松葉杖の練習こそ

していたものの、それ以外の移動は全て歩行器。

ベッド⇄トイレ、風呂の移動は勿論歩行器。

そして、腰のコルセットは無し。

 

だから、ベッド⇄トイレ、風呂の移動は

病院より自宅の方が距離も短いし

今まで通りコルセット無しで問題無いと

思い込んでいた。

また、風呂・トイレ中の腰へのダメージは

確かにあったが、後の移動は問題無く出来ていた。

 

実際は、風呂・トイレ中の腰へのダメージは

大きかったし、コルセットの保護寄与度も

相当なものだった事に気付かされた。

 

さて、大事な事に気付いたは良いがそこから

どうするか?

コルセットして移動すれば良いのだが、

マジックテープで4箇所も固定するタイプで

着脱が超面倒。風呂に上がって、脱衣室で

腰の痛みに耐えながら服を着ているのに、

移動のためのコルセットを付けるのは大変。

 

ということで、結論メルカリで8000円の

中古歩行器(定価59000円)を購入。

 

歩行器は大きいから鼻から除外していたが、

買ったアルコー1S型という歩行器はおそらく

自分の様に家庭内で使うことを想定して

設計されていて、幅が狭い(51.5cm)。

上手いことできていてトイレの入口もギリギリ通る。

回転半径も小さいので、狭い廊下でも自在に扱え

取り回しが抜群。しかも、折り畳み可なので

未使用時場所を取らない。

うーん、これはグッドデザイン賞

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仕事で頻繁に「お客様目線」と言われるが、

こういう気遣いがまさにそれなのだろう。

 

ということで、グッドな歩行器のおかげで

自分の生活の質(QOL)はグーンと高まった。

 

 

 

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2018/11/24の治療・検査

・ヴォトリエント(抗がん剤) 3錠

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