がんと3ヶ月娘と私 ~AYA世代の闘病日記~

2018年8月に腎細胞がんと背骨への転移と診断(ステージⅣ)。とあるAYA世代の会社員の明るく楽しい(⁉)日々の生活を綴っていきます。

原発が見つかった!?

自己紹介はこちらhttps://kurorotomo.hatenablog.com/entry/2019/02/06/222144

センスがないタイトルだとは思うが、気にしない。

原子力発電所を見つけたわけではないので、

そう思った人はごめんなさい。(←いないだろっ!!)

 

原発不明がんの専門医がいらっしゃるとのことで、

愛知県がんセンター中央病院に転院したわけだが、

転院してからの動きはある意味予想を裏切られた。

 

原発不明だから、不明なりの抗がん剤治療をするのかと思っていたが、

始めに行われたのは「放射線治療」と原発探しのための「検査」。

 

放射線治療」に関しては豊田厚生病院では、

放射線治療はできないのかと聞いてはいたが、

広範囲に骨転移しており、全部放射線当てようとしたら

極端な話、死んでしまいます。

とのことだったので、完全に自分の中での候補から外れていた。

 

私の症状ととして表れているのは、腰痛のみ。

この腰痛によって、

・歩くには歩行器が必要

・長時間(30分以上)の座位状態の保持が困難

・お風呂は介助が必要

という状態にまでレベルが落ちていたのだが、

そのあたりの状況を鑑み、

取り急ぎ腰の部位だけ放射線を当て、腰の痛みを緩和し、

生活レベルを元に戻そうというのが、

愛知県がんセンター中央病院の担当医の治療方針である。

 

確かに、今困っているのは腰痛なのだから、

原発が分かっていなくても治療できる放射線でアプローチするのは

非常に納得ができた。

 

「検査」に関して豊田厚生病院では、

原発見つけるために可能性のあるところを検査しましたが

分かりませんでしたと白旗上げていた。

だから、てっきり今までの検査の情報から、

一番効果のありそうな抗がん剤を選択するんだろうなと

思い込んでいたが、結論は原発探しの旅へLet's go!!

 

説明によると、抗がん剤の種類は50種類以上存在するので、

そこから正解を引き当てるのは宝くじ当てるようなもの。

前の病院の検査結果も参考にしつつ、まだ調べていない場所を調べます。

とのことだった。

その時言われたのが、確か「大腸」「耳」だったかな?

まぁ、放射線治療と並行してとのことなので、

タイムロスにはなってないのだから、検査を続けることに関しては

前向きに捉えることができた。

 

 

転院前後の2週間ほど、「原発不明がん」ということで

家族はもちろん身内までも騒がせていたのであるが、

あっけない形で終焉を迎える。

 

8月2日。

突然だった。

 

お見舞いに来ていた妻と病室で談笑していた時であろうか、

担当医が回診に来て、今後の治療方針について決まったから

明日の午後に説明させてほしいという相談があった。

時間調整の結果、16時にということだけ決めて

去り際に「だいたい原発分かったからね」という一言が添えられた。

 

担当医が去った後、妻とよかったよかったと話しをしていたが、

安堵の深呼吸をして両手を顔の方にやった瞬間、

涙がびっくりする程、止まらなかった。

 

こんなに泣いたのは久しぶり。

おそらく、真因がわからないまま病状が悪化していく最悪のケースが

ちらつくプレッシャーが思いの外大きかったのだろう。

こればかりは当事者でなければ、

このプレッシャーを本当の意味で理解することはできないのではないか。

 

8月3日16時。

私と妻と弟の3人で、担当医と面談を行った。

説明を要約すると、

原発がんは、骨生検の結果から「腎細胞がん」と推定。

・進行がんであり、ステージⅣ。

・完治は難しく、進行を抑制する治療を進める。

 

正直、「ステージⅣ」というフレーズが、白い巨塔などの

医療ドラマでいう死亡フラグなので私自身ショックは受けたものの、

原発がほぼ特定できたということで前向きに捉えようと

努力しようとしていた。

 

ここで、意外だったのが妻の表情で、

さぞかしショックを受けてると思いきや、

「骨転移しているからステージⅣっていうのは分かってたんだ。

 それよりも、これから自分でできることはやっていくから、

 治るように頑張っていこう」

と、この時を待ってましたと言わんばかりの前向きなコメントに

私は救われた。

それと、同時に本当にこの人と結婚してよかったと心から思った。

(もちろん、何度もそう思ったことはあるが...と言っておいてフォローしておく)

 

まだまだ、勉強不足ではあるが、

腎細胞がんでの治療は、自分の場合抗がん剤治療が最も適当な治療と判断し、

ヴォトリエントという錠剤を1日1回4錠飲むところから

スタートしている。

 

今後は、治療の経過等を日記に残していきたいと思う。

 

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8月22日。

 

なんだかんだ上記の原発不明の文章を書くのにエネルギーを使いすぎて、

今日の分、書く時間が無くなってしまった。

 

また、明日にでも追記しよう。

 

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2018/8/22の治療・検査

・ヴォトリエント 休止中

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